
「隠れ栄養不足」を見逃すな!
─ 数値は正常なのに不調? 今、注目されるサブクリニカル栄養不足とは
はじめに:「足りているつもり」が一番危ない
健康診断の血液検査で「異常なし」と言われても、疲れやすさ・肌荒れ・気分の波など、明確な疾患ではないけれど不快な症状に悩まされていませんか?
それはもしかすると、「サブクリニカル(潜在性)な栄養不足」かもしれません。
栄養:数値は正常、でも「最適」ではない
一般的な検査では「病気かどうか」を判断します。しかし、数値が基準内でも機能的に不足している状態があるのです。
注目される栄養素とその影響
- フェリチン(貯蔵鉄):正常範囲でも30 ng/mL未満では慢性疲労・抜け毛・冷えと関連【参考:NIH MedlinePlus, Iron Deficiency】
- マグネシウム:ストレス耐性や筋肉機能に関与。不足でイライラ・不整脈・こむら返り【参考:Volpe SL. Magnesium in disease prevention. Adv Nutr 2013】
- ビタミンB6/B12/葉酸:神経伝達、ホモシステイン代謝に関与。不足で倦怠感・うつ傾向【参考:NIH ODS Fact Sheets】
→ 単なる「欠乏」ではなく、「最適レベルに達していない」状態がパフォーマンス低下を招いています。
代謝:材料がなければ、回らない
身体の代謝には、多数の栄養素が補因子・補酵素として関わります。
代謝に不可欠な栄養素
- ビタミンB群:エネルギー生成系(TCA回路)を回す原動力
- 鉄・マグネシウム・亜鉛:ミトコンドリア内のATP産生に必須
- ビタミンD・コレステロール:ホルモン合成のベース材料
→ 「代謝が悪い」の背景には、材料(栄養素)の不足が潜んでいることも。
参考:
・Ames BN. Micronutrient deficiencies: a major cause of DNA damage. PNAS. 1999;96(8):4160–5.
・Gröber U, et al. Micronutrients in prevention and therapy. Nutrients. 2015;7(7):4911–37.
毒素:「出す力」も栄養でつくられる
解毒に使われる主要な物質「グルタチオン」は、システイン・ビタミンB群・セレンなどから体内で合成されます。
栄養不足が引き起こす問題
- 肝臓の解毒フェーズI・IIが低下
- 有害物質の排泄が滞り、再吸収(腸肝循環)される
- 酸化ストレスに対抗できない体内環境に
→ 「出せない体」になる前に、栄養による解毒力の底上げが必要です。
参考:
Richie JP et al. Glutathione: In Health and Disease. Clin Lab Med. 1998.
me:labとしての視点
me:labでは、血液や尿などの検査を通じて、見えない「栄養の過不足」を評価し、個別にアプローチする体制を整えています。
具体的には
- 血液・毛髪・尿を活用した分子栄養解析
- 栄養状態と代謝機能を結びつけたパーソナル設計
- 栄養素の吸収性・バイオアベイラビリティも考慮した提案
→ 「異常なし」の中に潜む小さな揺らぎを見逃さず、整う設計図を一緒に描いていきます。
おわりに:「未病」のうちに、栄養を整えるという選択
病気ではないけれど元気でもない。
その「中間領域=未病」の多くは、隠れた栄養不足から始まっています。
- 疲れやすい
- 気分が安定しない
- 集中力が落ちている
そうしたサインを、「まだ大丈夫」で済まさず、「もう整えていいかも」と捉える。
その視点が、健やかさの未来を変える第一歩になるのではないでしょうか。
