
健康寿命を延ばすには何が必要か?
─ 栄養・代謝・毒素の観点から考える「生きる力のメンテナンス」
はじめに:「何歳まで生きるか」より「どう生きるか」
「人生100年時代」といわれるいま、注目されているのが「健康寿命」。
これは日常生活を自立して送れる期間のことです。
単に長く生きるのではなく、元気に・自分らしく生きる。
その鍵は「栄養」「代謝」「毒素」のバランスにあります。

栄養:足りているつもり、でも実は不足?
高齢になると、食が細くなる、消化吸収力が落ちる、生活習慣が変わるなどにより、必要な栄養が不足しがちです。
健康寿命に欠かせない栄養素
→ タンパク質:筋肉維持に不可欠。サルコペニアやフレイル予防に重要
→ ビタミンD:骨密度の維持と免疫力強化に関与【NIH ODS Vitamin D】
→ ビタミンB群:神経伝達、エネルギー代謝、認知機能維持に必須
→ マグネシウム・鉄・亜鉛:抗酸化、代謝酵素、造血に関与【Volpe 2013】【Beard 2000】
→ 食べていても吸収されていない可能性があります。検査による可視化が有効です。
代謝:燃やす力と修復力を持てているか?
年齢とともに低下する「代謝力」。これは単なるエネルギー消費量だけでなく、細胞の修復・再生力にも直結します。
健康寿命と関係する代謝の柱
→ ミトコンドリア機能:ATP(細胞エネルギー)をつくる中核【Wallace, 2005】
→ 肝臓の機能:栄養の代謝・解毒・合成の中心【PubMed Central】
→ 腸内環境:栄養吸収・炎症抑制・免疫調整に関与【Valdes et al., BMJ 2018】
→ 代謝は加齢のせいと諦めず、生活と栄養で改善が可能です。
毒素:「いらないもの」、出せていますか?
私たちは日々、知らず知らずのうちに「体に不要なもの」を取り込んでいます。
蓄積されやすい毒素の例
→ 大気汚染物質、食品添加物、残留農薬、重金属
→ アルコールや過剰な糖質、体内で生じる老廃物・活性酸素
こうした物質は代謝によって処理されますが、排出力が低下すると体内にとどまり、慢性炎症や臓器負担の要因に。
解毒のステップ
- 分解(主に肝臓、CYP酵素群)
- 無毒化(グルタチオンやNAC、硫黄化合物の関与)
- 排出(胆汁・便・尿・汗など)
→ 解毒に必要な栄養素が不足していると、分解〜排出プロセスが滞ります【Pizzorno J. Integr Med, 2014】
me:labとしての視点
me:labでは「自分の状態を可視化し、自分に必要な手入れを明確にする」ことを重視しています。
→ 栄養検査や腸内・肝機能チェックで現状把握
→ 代謝を支える栄養素補給と生活習慣の調整
→ 「今の自分にとっての毒」への理解とアプローチ設計
→ 1つではなく「栄養・代謝・毒素」の総合戦略が、将来の健康を支えます。
おわりに:「動けるわたし」を支える習慣づくり
特別なことではなく、「わたしに合った手入れを、やさしく続けること」。
それが、健康寿命をのばすカギです。
→ 今の自分に、何が足りていて、何が足りていないのか?
→ ちゃんと燃やせているか? 出せているか?
→ それを知ることが、未来の「元気なわたし」を守る力になります。
参考文献・出典
- NIH Office of Dietary Supplements – Vitamin D
- Valdes AM et al. Role of the gut microbiota in nutrition and health. BMJ. 2018.
- Wallace DC. Mitochondria and aging. Science. 2005.
- Pizzorno J. Environmental toxins and detoxification. Integr Med (Encinitas). 2014.
- Volpe SL. Magnesium in disease prevention. Nutr Clin Pract. 2013.
- Beard JL. Iron requirements in adolescent females. J Nutr. 2000.
