
目次
年だから仕方ないは本当?
─ 加齢と健康の「境界線」を見極める、体とのつきあい方
はじめに:「年だから」は正しい言い訳?
「疲れやすいのは年のせい」「太るのも代謝が落ちたから」
そんなふうに、年齢に原因を求めて諦めていないでしょうか?
けれど実際には、加齢=不調ではありません。
年齢を重ねても元気な人とそうでない人。その違いは、年齢そのものではなく「からだの中の状態」にあります。
加齢とは「変化」であって、「不調」ではない
→ 朝日を浴びることは、自律神経とホルモンのベースを整える基本行動です。
加齢は避けられないものですが、それによって必ず不調になるわけではありません。
・変化=衰えではなく、使い方・整え方の変化が求められる
・老化のスピードや現れ方は個人差が大きい
・生活習慣や栄養状態、ストレス、運動習慣が大きく影響
◼︎加齢による自然な変化 vs 見逃してはいけないサイン
| 状態 | 年齢相応の変化 | 要注意な不調 |
|---|---|---|
| 疲れやすさ | 回復に少し時間がかかる | 朝起きても疲れが抜けず、日中もずっとだるい |
| 記憶力 | 名前が出づらいことがある | 会話中に話の流れがつかめない、置き忘れが頻繁 |
| 関節の違和感 | 朝に少しこわばる程度 | 炎症・痛み・熱感を伴う |
→「年齢のせい」で片づけず、変化の質を見ることが大切です。
鍵を握るのは「代謝力」
代謝とは、エネルギーを生み、細胞を修復し、毒素を排出する力のこと。
年齢とともに落ちやすい代謝ですが、次のような要因で保ち続けることも可能です。
- 栄養状態(特にB群・マグネシウム・鉄など)
- 睡眠の質
- 腸内環境と解毒力
- ストレスの蓄積・運動習慣
→ つまり、年齢ではなく「今の代謝環境」が本質です。
「栄養の穴」が老化を早めることも
加齢によって、以下のような影響で「潜在的栄養不足」が起こりやすくなります。
- 食事量の減少 → 摂取量不足
- 消化酵素の低下 → 吸収率の低下(特にタンパク質やミネラル)
- 薬の常用 → 栄養素の吸収阻害/排泄促進
- 糖質中心の食事 → ビタミン・ミネラルの不足
◼︎代表的な不足と影響
| 栄養素 | 欠乏による主な影響 |
|---|---|
| ビタミンB群 | 疲労感、神経過敏、気分の落ち込み |
| ビタミンD | 骨密度低下、免疫力の低下 |
| マグネシウム | 睡眠の質低下、血圧の上昇、代謝力の低下 |
| 亜鉛・鉄 | 味覚異常、集中力の低下、感染リスク上昇 |
→「年のせい」ではなく「足りていないせい」で起きている可能性があります。
me:labとしての視点
me:labは、加齢を「衰えるもの」としてではなく、整え方を見直すチャンスとしてとらえています。
- 栄養・代謝・毒素バランスの見える化(分子栄養検査)
- 加齢とともに起きやすい機能低下への予防的栄養設計
- 主観的な体感×客観データでパーソナルなケアプランを立案
→「老い=避けられない劣化」ではなく、「変化に合わせてケアできる過程」として支援しています。
おわりに:「年齢を、あきらめの理由にしない」
- 食事で材料(栄養)を整える
- 睡眠と運動で修復と代謝を高める
- 解毒力を支えて出せるからだを保つ
- 変化を主観とデータで可視化していく
→ これらの積み重ねが、「年相応」の枠を越える体の可能性を開きます。
年齢は、変化と向き合うためのきっかけに過ぎません。
参考文献
- Institute of Medicine (US). Dietary Reference Intakes シリーズ(特にビタミンB群・鉄・マグネシウム・ビタミンD関連)
- Gröber U, et al. “Micronutrients in Prevention and Therapy” (Nutrients, 2015)
- Gibson RS. Principles of Nutritional Assessment. Oxford University Press
- 日本人の食事摂取基準(2020年版)|厚生労働省
- Funk RHW, Monsees T, Özkucur N. “Electromagnetic effects – From cell biology to medicine.” (Front Physiol. 2019;10:885)
- Drewnowski A, et al. “Nutrient profiling of foods: creating a nutrient-rich food index.” (Am J Clin Nutr. 2004)
- National Institutes of Health (NIH), Office of Dietary Supplements – Fact Sheets
- 日本老年医学会. 加齢に伴う身体的・心理的変化に関する研究資料
- Harvard T.H. Chan School of Public Health. Nutrition Source – Healthy Aging
- Singh MF, et al. “Exercise and nutritional interventions for the elderly: a review.” (J Nutr Health Aging, 2006)
