解毒機能のA〜Eを、どう読んで何をするか
レポートには、A〜Eの意味が書いてあります。A 理想的な状態/B 軽い改善が必要/C 低下している状態/D 早急な改善が必要/E 緊急に改善が必要。解毒機能を、どれだけ早く整えたほうがいいかの段階です。
そして評価は1つではありません。総合評価とは別に、腸・肝臓・腎臓それぞれにA〜Eが付きます。どこが足を引っ張っているかは、そちらで分かれます。
健康診断にも同じA〜Eがありますが、答えている問いが違います。健診のDは「要精密検査・治療」。こちらのDは「解毒機能の改善が早急に必要」です。
5段階が、何を刻んでいるか
| 記号 | 状態 |
|---|---|
| A | 解毒機能が理想的な状態 |
| B | 軽い改善が必要な状態 |
| C | 解毒機能が低下している状態 |
| D | 早急な改善が必要な状態 |
| E | 緊急に改善が必要な状態 |
刻まれているのは、解毒機能をどれだけ早く整えたほうがいいかです。病名ではありません。
レポート自身が冒頭でこう記しています。「本検査は疾病の診断や治療を目的とするものではなく、健康管理の参考情報を提供するものです」。Dが付いていても、病気が見つかったということではありません。
腸・肝臓・腎臓は、別々に付く
総合評価のほかに、腸・肝臓・腎臓のそれぞれにA〜Eが付きます。3つが同じとは限りません。総合がDでも、内訳を見ると1つだけ低い、ということが起こります。
| 低下すると | |
|---|---|
| 腸 | 栄養吸収不良、免疫力低下、全身の炎症、脳機能や肌にまで影響する。全身健康の要とされています |
| 肝臓 | 解毒力が弱まり、疲労感、消化不良、皮膚トラブルが現れ、全身に毒素が蓄積する |
| 腎臓 | 老廃物や余分な水分の排出が滞り、むくみ、高血圧、貧血などの全身症状が現れる |
3つとも「出す」に関わりますが、担当している出口が違います。腎臓は尿として、腸は便として。そして肝臓は、尿から出せないものを胆汁に乗せて腸へ送り出す側です。
だから順番があります。肝臓が送り出しても、腸の通過が滞っていれば出ていきません。3つの評価が違うときは、出口に近いほうから見ます。
同じA〜Eでも、答えている問いが違う
健康診断の結果にも、A〜Eの判定がついています。記号は同じですが、測っているものが違います。
| 答えている問い | Dの意味 | |
|---|---|---|
| 健康診断 | いま、治療や精密検査が必要な異常があるか | 要精密検査・治療1 |
| この検査 | 処理して外へ出す働きが、どの状態にあるか | 早急な改善が必要な状態 |
健診の判定区分は、A異常なし/B軽度異常/C要再検査・生活改善/D要精密検査・治療/E治療中です1。
どちらも「早く手を打つほうがいい順」ですが、対象が違います。健診が並べているのは疾患の疑い。こちらが並べているのは解毒機能の状態です。検査ごとに答えている問いが違うのは、ここでも同じです。
レポートが挙げている、整え方
レポートは、解毒機能を整える方法として3つを挙げています。
| レポートの記述 | 詳しく |
|---|---|
| 不足栄養素を補う | 検査で測るビタミン・ミネラルは、排出経路に関わる栄養素です |
| 不耐性食品を避けた食生活 | 全部やめてはいけません。1品目ずつ確かめます |
| 蓄積が多いモノを避ける | 金属は入口が分かっています。大型の魚、古い水道管など |
3つとも、入ってくる側と、材料の側です。「解毒機能を直接鍛える」という項目は入っていません。
処理そのものは、常時動いている工程です。止めたり再開したりするものではなく、材料が足りているかと、出口が詰まっていないかで変わります。
記号から、最近の生活を振り返る
レポートには「解毒機能不全による影響」として、思考がぼんやりする、すっきりしない朝が増える、代謝の低下による体重増加、免疫力の低下による体調不良、が挙げられています。
読むと当てはまる感じがします。ただしありふれた症状を並べたリストは、たいていの人に当てはまります。当てはまったことは、原因がそれだと示していません。
使い道があるのは、そちらではありません。総合評価の記号ではなく、腸・肝臓・腎臓の3つのうちどれが低いかを見ます。
3つとも「出す」に関わりますが、担当している出口が違います。だから見る順番が決まります。
| 低かったのは | 先に見る |
|---|---|
| 腸 | 便通の回数と形。基準は週3回未満です |
| 肝臓 | お酒の量と、飲んでいる薬・サプリの数 |
| 腎臓 | 水分の量と、むくみが出る時間帯 |
3つが同じ記号のときは、出口に近いほうからです。肝臓が胆汁に出したものは、いったん腸に置かれます。そこが滞っていれば、上流を動かしても行き場がありません。
今日できるのは、低かった欄を1つ選んで、その行の項目を1週間だけ記録することです。記号は月単位でしか動きませんが、便通も、酒量も、水分も、今日から数えられます。
参考文献・参考資料
- 厚生労働省「標準的な健診・保健指導プログラム」ほか、健診の判定区分(A〜E)の一般的な運用による https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001231392.pdf
本記事は検査レポートの記載事項の整理であり、個別の診断・治療に代わるものではありません。検査は疾病の診断や治療を目的とするものではなく、健康管理の参考情報を提供するものです。特定の製品・サプリメントの効果を示すものでも、使用を勧めるものでもありません。
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